ガス給湯器を使っている家庭でよくある疑問が、「お湯張り」と「追い焚き」はどちらが節約になるのか、という点です。毎日の入浴で使う機能だからこそ、少しの違いが年間のガス代に大きく影響します。
本記事では、それぞれの仕組みやコストの違い、家庭環境別のおすすめの使い方まで詳しく解説します。ガス代を少しでも抑えたい方はぜひ参考にしてください。
お湯張りと追い焚きの違いとは?
まずは基本的な仕組みを理解しましょう。
お湯張りとは
お湯張りは、水をガス給湯器で温めて浴槽に新しくお湯をためる方法です。設定温度まで一気に加熱するため、短時間で準備できるのが特徴です。
追い焚きとは
追い焚きは、すでに浴槽に入っているお湯を循環させて再加熱する機能です。時間が経って冷めたお湯を再利用できるため、節水につながります。
結論:どっちがお得?
結論から言うと、
- 家族で連続して入るなら → お湯張りが有利
- 時間を空けて入るなら → 追い焚きが有利
という使い分けが基本です。
理由を詳しく見ていきましょう。
ガス代の観点で比較
お湯張りのガス代
お湯張りは、水から一気に温めるためガス消費量が多くなりがちです。ただし、効率よく加熱できるため、短時間で済みます。
目安としては、
- 200Lのお湯を沸かす → 約30〜50円程度(条件による)
追い焚きのガス代
追い焚きは、すでに温まっているお湯を再加熱するため、一見安そうに思えますが、実は効率が悪いケースもあります。
特に、
- 長時間冷めたお湯
- 外気温が低い冬場
このような場合は、ガス消費量が増えやすいです。
目安としては、
- ぬるくなったお湯を再加熱 → 約20〜60円程度
つまり、条件によってはお湯張りより高くなることもあります。
水道代も含めたトータルコスト
節約を考えるなら、水道代も重要です。
お湯張り
- 毎回水を入れ替える → 水道代がかかる
追い焚き
- 水を使わず再利用 → 水道代は節約
つまり、
- ガス代だけなら互角〜条件次第
- 水道代込みなら追い焚きが有利
というのが基本的な考え方です。
家族構成別のおすすめ
1人暮らしの場合
一人暮らしでは、
- 毎回お湯を入れ替える
- 入浴時間がバラバラ
このようなケースが多いため、
👉 お湯張りの方が効率的
追い焚きは、冷めたお湯を温め直すことになり、かえってガス代が高くなる可能性があります。
2〜3人家族の場合
家族で入る時間がある程度まとまっているなら、
👉 お湯張り+保温がベスト
短時間で連続して入ることで、追い焚きの回数を減らせます。
4人以上の家庭
大家族の場合は、
👉 追い焚きをうまく活用
最後の人が入る頃にはお湯が冷めているため、追い焚きが必要になります。ただし、何度も繰り返すとコスト増になるため注意が必要です。
季節による違い
冬
- お湯が冷めやすい
- 追い焚きの回数が増える
👉 お湯張りの方が安くなるケースが多い
夏
- 温度低下が少ない
👉 追い焚きでも効率が良い
季節によって使い分けるのが賢い方法です。
ガス代を節約するコツ
1. 入浴時間をまとめる
家族で時間を空けずに入ることで、追い焚きの回数を減らせます。
2. フタを活用する
浴槽のフタを閉めるだけで、温度低下を大きく防げます。
3. 自動保温機能を使いすぎない
便利な機能ですが、常に加熱するためガス代が増える原因になります。
4. 設定温度を見直す
1℃下げるだけでも、年間で大きな節約になります。
5. 高効率給湯器に交換する
エコジョーズなどの高効率タイプにすることで、
- ガス使用量を約10〜15%削減可能
長期的に見ると大きな節約になります。
よくある誤解
追い焚きの方が必ず安い?
これは誤解です。
- 冷めきったお湯を温め直す
- 何度も追い焚きする
このような使い方では、むしろ割高になります。
まとめ
ガス給湯器の「お湯張り」と「追い焚き」は、使い方によってお得度が変わります。
- 連続して入る → お湯張りが有利
- 時間が空く → 追い焚きが有利
- 水道代込み → 追い焚きがやや有利
重要なのは、「家庭の使い方に合わせること」です。
日々の入浴スタイルを見直すだけで、年間数千円〜1万円以上の節約につながる可能性もあります。
ガス代高騰が続く今こそ、賢く使い分けて無駄な出費を抑えていきましょう。

